こんにちは、ざわ(@grow78374)です。
今回は悲しみを乗り越える心理学を話していきます。
コロナショックで多くの悲しい出来事がありました。
それらを乗り越えるためにどうすれば良いか、どのように向き合っていけばよいかが今回のテーマです。
嬉しいこともあれば悲しいこともある。自己コントロールの一つの方法として参考にしていただければ幸いです。
負の連鎖は自身を追い込み、人生を難しくさせる
悲しいことばかりに目を向けていたら、そこから沼にはまってしまい抜け出せなくなってしまいます。
なぜなら自分が目にする情報の感情というものは、自分の心にそのまま投影されるからです。
どういうことかというと、楽しい話や面白い話、ほっこりする話を聞く人と、誰かが死んだ話、災害の話、今でいうとコロナの話を聞く人ではその後の感情が分かれてしまうということです。
しっかりと現実と向き合うことは重要ですし、自身の成長につながることは間違いないですが、「見過ぎ」てもいいことはありません。
必ず通る”悲しみの道”を攻略するためには
自分が今どの段階にあるかを見ていく
人が悲しみを超える経過として、状況は様々だと思います。
しかし、悲しみを受けてからその後の流れは以下の通り
- ショック期
- 否定・怒り期
- 悲しみ・絶望期
- 再出発期
この4つの段階で分けることができます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ショック期
悲しい出来事が起きてから、自分がそれを受け止めるために、まずはそのことについて衝撃を受けます。
「まっさか~冗談でしょ?」とか言える人もいると思いますが、それを素直に言うのはほとんどいないといわれています。
自分の周りで予期せぬ事態が起きたら、事前に告知でもされない限り普通に疑うでしょう。
そしてそれと同時に「悪いことは起こらないでほしい」と内心無事を願いながら、話を聞き、直接目で見て確かめようと動く気持ちの変化を表しています。
これがいわゆる「ショック期」と呼ばれているものです。
否定・怒り期
変わらない事実を目にした時、あなたはどうしますか?
「もしかしたら自分が何とか出来ていたかもしれない」といった可能性を示唆するかもしれません。
夢だ、現実じゃないと目を背けるかもしれません。
あるいは「こんなドッキリはたちが悪いぞ」と憤慨する人もいるでしょう。
それらの現実逃避をすべてまとめて事実を”否定”しようとします。
これが「否定・怒り期」の実態です。
悲しみ・絶望期
どうしようもなくなった時、人は涙を流します。
実際なのか、あるいは心の中でなのか、どちらにせよそれで喜びを感じる人はまずいないでしょう。
辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、それらを真に受け止めてしまった時、「自分は無力だ」という現実を思いっきり突き付けられます。
色々なことを考えるでしょう。
その時の思考速度は緊張状態とほぼ同様にまで速くなって、それから一気に思考を停止させます。
この時も若干逃避の気持ちが残っていますが、それよりは虚無感に襲われ、何事も身が入らなくなってしまいます。
悲しみを避けれる人間はいないというのは、つまりこういうことなんですよね。
再出発期
再出発にたどり着くまでかなりの時間を要します。
正確には、一つ前の「悲しみ・絶望期」の時間が最も長いため、そこで止まり続けるとその分悲しみを乗り越える時間もかかってしまいます。
もちろん、人は悲しみを乗り越えるたびに強くなります。
二度と、悲しみを起こさせないために、負の連鎖を断ち切るために。
そのためには多くの人の助けが必要です。
1人で乗り越えるのはほぼ不可能です。
なぜなら1人で乗り越えようとすると、独断と偏見によって歪んだ認知をしやすくなり、その後の行動に影響が出てしまいます。
まずは自分以外にもその事実で悲しみを共有してくれる人がいないか探しましょう。
この時期で焦ると、無力感のまま孤独感も合わせて襲い掛かり、さらに立ち直るのに時間がかかるためまずはできる範囲で自分の気持ち、考えを打ち明けることが大事です。
女性は進むのが早く、男性は遅い傾向にある
一般に悲しみを乗り越えるスピードというのは、男性よりも女性が早く復帰しやすいといわれています。
理由は諸説ありますが、昭和から平成初期の生活で、父が働き母が子育てをする家庭では、家族の死に対して大抵父親の方が情報を入手するのが遅くなる傾向があり、既に母が絶望期にある中、父はまだ怒りの時期から抜け出せないでいる状態といったケース報告が多く寄せられたからだといわれています。
共働き世帯ではどういった変化が見られるのかそれもまた興味深い所ではあります。
性別による情報の取り方の違い
男性は「狭く深く」、女性は「広く浅く」考えて生きています。
それぞれの長所短所を理解し、支え合っていくことで良い関係を築けますが、そもそも人間関係の広げ方もこれと似たような傾向があり、情報の入手先が多い女性は多くのことを集めていきます。
そうなるとどうしても女性が少し早めにあらゆることに直面するため、気持ちの変化も早いのです。
ちなみにですが、大学生になるとどうやら悲観反応は男性より女性の方が強く出ている研究結果もあります。そうなると立ち直りは意外としやすいのかもしれません。
性格の違い
共感能力の高さや神経症傾向の度合い、つまり性格の違いでもその差は変化します。
こちらは性別とは関係なく、個々のパーソナリティを重視した考え方であり、ネガティブ情報に敏感な人はそういったことばかり集めようとするなど行動にも表れてきます。
アンチやファンが一般人よりとんでもないスピードで先行情報を入手するのはこういった理由からかもしれませんね。
悲しみを乗り越えるための方法とは
悲しみを乗り越えるためにやるべきことは次の2つです。
- 自分がどの段階にあるかを分析する
- 誰かに気持ちを打ち明けて表現する
これをすることで、自分で抱え込むよりストレスや不安が軽減されます。
ただしこれは相手から言われて言うというより、自分から言ってもいいという決心がついてから話すことが肝心です。
言われるがままに話すと、そのことにイライラして八つ当たりする可能性があるため、もちろん聞く側も配慮しながら聞くべきですが、そこのタイミングには気を付けましょう。
参考資料:この記事はあくまで研究に基づく科学的知識であり、確実にそうであるといった保証というわけではありません。参考程度にご覧ください。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/57025/1/247.pd f
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/3/34574/20141016202744142176/shinririnsho_11_125.pdf
↓おすすめめの本↓