こんにちは、ざわ(@grow78374)です。
今回は学習に関するお話です。
2003年の厚労省の調査では、小中高生にアンケートを取ったところ、およそクラスの半分くらいは塾や通信教育を受けているという結果があるように、今の学校教育では、それ単体では限界が見られます。
他の教育サービスを受ける理由は家庭によって様々ですが、そもそも塾は行ったほうが良いのか?といった疑問を解決していきます。
- 塾に行くとホンマに成績上がるの?
- 他にもなんかメリットあんの?
- 部活とかで忙しいのに時間はどうすればええねん
実は僕も塾や通信教育を受けていたよ
成績は自分次第で上がる
まず成績面での話ですが、これは正直どんなに有名な塾に行っても地元の塾に行っても自分が勉強しなければ成績なんて上がりません。
よくある話ですが、先生からの勉強法というものはあくまで個人的見解に過ぎず、一般的な記憶法とは少し異なります。しかしそれを実行しようとすると、塾における就業規則であったり、指導法そのものが統一されていることもあってなかなか本当のことを教えてもらうのは難しいです。
塾のサイトでは宣伝の都合上、成績については上がった生徒しか掲載しません。当然といえば当然ですが、逆に成績が下がった生徒が0である塾なんてどこにもありません。ですので、成績を上げるために塾を選ぶのであれば、正直それはやめたほうが良いです。
習慣を変えるのは努力が必要
一方、学習習慣を身に付けるためには、相当な苦労がいると思います。
というのも、学習サイクルは短期で身に付くものではありませんし、体系化するためには一緒に見てあげる人(この場合、保護者が一番その機会が多い)がついていないといけません。ただ、親も共働き世帯がいるということで、子どもの勉強を十分に見てあげる機会が少ないかと思います。その視点で考えると、塾や通信教育、家庭教師などは需要が高まるのも納得できます。
通塾したほうが自律的に勉強することが判明
実際に通塾したほうが良いのかという研究をしたところがあります。国際基督教大学の佐柳信男先生が首都圏郊外にある4つの公立小学校の4~6年生836人に対して質問紙調査を行った研究ですが、この結果を見てみると面白いことが分かります。まずは通塾率ですが、4年生が50.9%、5年生が55.1%、6年生が58.5%と高学年になるにつれて塾に通う子どもが増えていることが分かりました。
週にどれくらい通っているかを見ても、4年生は週2日が20.9%と最も多く、5年生と6年生は週3日以上が最も多く、それぞれ29.5%、28.9%という結果でした。そしてここが一番面白い結果ですが、なんと通塾頻度と自律的動機付けに正の相関が見られたということです。つまり通塾している児童の方が、通塾していない児童より少なくとも自分の意志で塾に通っているといった結果であったのです。
通塾する目的は「受験のため」が多い
どうやらこの調査結果には理由があるらしく、首都圏郊外の近くに私立の中学校があったため、特に6年生は中学受験を受けようと塾に通っているといった理由の児童が多かったです。たしかに受験勉強なら早い段階から学習計画を立てて、進路も決定し、親と将来について相談する機会もあるのでより長い目で自分を見つめ直す良い機会ですね。
他にも「テストの成績を上げるため」とか「苦手科目を克服したいから」といった理由で通塾する児童もいました。人それぞれとはいえ、共通して言えることは自身で目的意識を持って通塾しているということですね。
小学校では環境のせいにする子が少ない
そもそも小学校では全員が中学受験をするわけではありません。
大半は地元の中学校でそのまま進学するので3学期が終わって卒業した後でも特に勉強とかする児童は多くないでしょう。
しかし高校や大学ではそうはいきません。ひとつ前の学年でたくさん志望校の調査をしたり、家族の意向を聞くための大切な時間であるため、全員必死になって取り組むでしょう。
「みんながやっているから焦る」とか「親に良い所行けって言われる」みたいな下らない言い訳が聞こえるかもしれませんが、結果がすべてなので頑張りましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回の研究はあくまで小学校の児童を対象にしたものであり、中学や高校、大学となるとまた違った結果も見られるかと思いますので参考程度に理解しておいてください。
やはり受験といった大きな目標があると動機付けがなされると思いますが、それをいかに自分で考え、内発的な動機で行動できるかが、後のモチベーションの維持につながります。
皆さんも自分の中での目標というものを立てて活動してみてはいかがでしょうか。
この記事は参考資料を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:文部科学省(2008)子供の学校外での学習活動に関する実態調査報告
https://ci.nii.ac.jp/naid/120005445418