元塾講師が語る「集団授業」と「個別指導」の違いとは?

塾講師バイト LIFE
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こんにちは、ざわ(@grow78374)です。

今回はアルバイトに関するお話です。

皆さんは現在アルバイトをしていますか?

僕はかれこれ地元の塾で3年ほど個別指導の講師として働き続けていました。

生徒が勉強以外にも学校の悩みや人間関係について相談に来ることもあり、今の職場はとても大きな経験を積まさせてもらっています。

さて、今回は塾講師だった僕が、「塾講師のアルバイトにおいて集団授業と個別指導の違い」について書いていこうと思います。

すでにどちらも経験済みであり、そこそこ年数もあるため参考にしていただければ幸いです。


塾講師のアルバイトは大学生にとても人気

大学受験を無事に終えて、大学生になった時、皆さんはどこのアルバイトを選びましたか?

カフェ、アパレル関係、工場、レジ、他にもアルバイトを募集している業種はたくさんあります。

塾講師などの教育関係は、飲食業・販売業の次に並ぶくらい人気の求人です。

受験生の時に培われた知識を生かして、小中高生の指導側に回る学生もいます。

特に医学部生志望の塾では、医学部出身の大学生を講師として雇うこともあり、その給与はほかの業種と比べても高く設定されてあります。

これから夏期講習も始まり、生徒は増える一方で講師不足が懸念されますが、大学生が塾講師をアルバイトとして選ぶとき、給与面の次に見るのは「指導形式」です。

  • 塾講師をしてみたいけれど、集団と個別の違いがわからない
  • それぞれの良いところ、悪いところを比べて考えてみたい
  • 勉強したことで生徒を助けてあげたいが、どちらがおすすめかピンとこない

こんな悩みを持つ方に特に読んでほしいです。

集団授業と個別指導の違いとは

集団授業と個別指導の違いは以下の通りです。

集団授業

  • 複数人で講義形式をとる
  • テキストは同じもの
  • 授業料は個別より安い
  • その場でも質問は難しい
  • 時給は高い

個別指導

  • 少人数で学習のサポートをする
  • テキストは個別
  • 授業料は集団より高い
  • 分からない時すぐに質問が可能
  • 時給はやや高い

やはり集団授業の方が平均時給は高いですね。

生徒の人数が増えれば増えるほど、その責務が強くのしかかるのと同時に、全員の成績をうまく上げることができれば報酬も高くなるといったところです。

また、カリキュラムについてですが、これは一部の企業は例外なところもあります。

つまり、普通にカリキュラム通りに進む個別指導もあれば、学習支援型の集団教室は生徒が全員理解するまで進めないこともあります。

ただ、その教室は結構少ないので上記の通りになるのが一般的です。

集団授業は企業側に大きく貢献できる

集団授業は文字通り講師が数十人の生徒を持って学校通りに授業を進めることです。

これは、企業からすれば人件費を大きく削減することができるので、有能な講師を少数集めるだけで実績を作りやすいというメリットがあります。

そのため、有名な塾会社では、採用の条件として、それなりのキャリアが求められます。

関西なら国公立で京阪神、私立で関関同立レベルじゃないと採用されないところもあるみたいです。

指導者と生徒の比率が教室レベル

講師1人に対して生徒が10人から20人まで持つので、基本的に学校の授業と変わりません。

何が違うかと言えば、結構静かに授業ができるという部分だと思います。

というのも、集団授業とはいえ、生徒一人一人の学力に合わせてクラス分けをされるので、周りが自分と同じレベルの子どもばかりの教室で授業を受けるため、それなりに集中していないと一人だけ置いていかれるというリスクを負います。

同レベルの環境は自分の最悪の状況を考える傾向にあるので、自然と自分を追い込みながら学習に励みます。

リーダーシップある人は特におすすめ

集団授業の講師として働くとき、自分から進んで授業を動かせる講師を企業は求めているので、何かと主体的に動いたり団体行動の先導をしたりする人は特におすすめです。

ただ、やみくもに授業をするだけじゃ生徒たちも困ってしまうので、その日ごとに何を教えていくか計画性やアイデア力も必要です。

この場で集団を動かす経験をしておけば、社会人として働いたときに自信になります。

全員を納得させる技術が求められる

集団授業は、生徒の人数が多い分、誰か一人でもわからなくなると勉強はどんどん進んでいくので、置いていかれてしまう可能性があります。

しかしそれは生徒の責任だけでなく、講師側にも責任があります。

講師はその授業で生徒たち全員が理解できるように勉強を分かりやすく教えないといけません。

ここが個別とはまた違った難しさがあります。

自分だけが分かるような教え方をしても生徒が理解してくれなかったら意味がないです。

教職を目指す人は圧倒的に集団授業がおすすめ

よく、教育学部に所属する学生は2、3年次生の時にカリキュラムで教育実習がありますよね。

学校で実際に自分が授業をしてみて、教職員としての仕事をやってみるといった大学の授業の一環ですが、これは何も準備せずにぶっつけ本番でやるとメンタルが崩壊します。

  • 生徒が言うことを聞かない
  • 授業の進行が思うようにいかない
  • 準備がいろいろ抜けてしまう

など、想像するだけでも恐ろしいですよね。

僕の友達にもこの間教育実習を終えてようやく顔色が良くなった人がいますが、実習期間は本当にやつれてしまっていてげっそりとしていました。

ここで、集団授業の経験を少しでも積んでいたら、時間配分や生徒の特徴をどのように見るか大まかにやり方が身につくので、何もしていない人よりずっと自信がつきます。

教職課程で自身がないなぁという人は、まずは近くの塾教室で集団授業をやってみてほしいです。



個別指導は生徒に人気

一方で個別指導はどんな感じなのか、それも気になりますよね。

集団授業が企業側にとってありがたいのに対し、個別指導はなんと生徒・保護者にとってありがたいという評価が多かったです。

じゃあ個別指導の方が最強やん!!って思った方、ちょっと待ってください。

まだ早とちりをしないでください。

最後までこの記事を読んでほしいです。

生徒一人一人の状況を把握する必要がある

個別指導は生徒にとってすごく人気があるといいましたが、その理由はちゃんとあります。

それがこの「生徒一人一人に対して個別で対応していく」という部分です。

当たり前ですが、個別にする理由は、生徒が集団では勉強についていけないという問題を解消するためなので、講師側はその分めっちゃ苦労させられますよ。

  • どの科目のどの単元が苦手なのか
  • 計算が苦手なのか、暗記が苦手なのか
  • どれくらいの時間集中して取り組めるのか
  • 宿題の量は適切かどうか
  • 勉強の仕方が正しいかどうか

他にも分析する部分はたくさんあります。

だから、その生徒の状況分析をしっかりできている人は、生徒からも保護者からも信頼されるということです。

集団に比べたら、個別指導は授業料は高いですが、それでも通う生徒がいるのは、それだけ個別指導というシステムに信頼を置いているということを覚えておいて下さい。

生徒が気に入ればとても有利になる

個別指導の授業をするにあたって、気を付けなければいけないことはたくさんあります。

その中でも一番影響が強いのは、「生徒と講師の相性」です。

1:1もしくは1:2の授業をさせられる時、自分の嫌いな先生が60分から90分もずっと隣にいるのは嫌じゃないですか?

僕だったらその授業休んで他の講師に変えてもらいます。

このように生徒が先生を嫌いになってしまうと、いろいろ理由を付けて勉強しなくなってしまいます。これは非常にまずい状況なので、すぐに教える講師を変えないといけません。

しかし講師も講師で出勤できる曜日・時間が決まっているので塾長もなかなか大変な思いをしているでしょう。

これだけでもクレームが殺到したり、些細なことでトラブルになる可能性があるので、生徒との良い関係を築くということは本当に慎重かつ重要な部分でもあります。

しかし、逆に生徒が講師のことを気に入れば、その先生の来れる曜日にわざわざ変えてくれることもあったり、他の勉強も教えてもらいたいとお願いしてくれたりと講師側にとってありがたい話が来るようになります。

生徒が家族や友達、学校の先生以外の人と話をできるようになるのは、生徒自身の成長にもつながりますし、講師側の実績にもつながります。

これがうまい人は生徒の能力を最大限引き延ばしてあげることが可能です。

幅広く勉強を教える必要がある

集団授業は解説・演習の形がとりやすい英語や数学をメインに授業で扱いますが、個別指導はそれだけでなく、国語や理科・社会も普通に指導します。

生徒がどの科目で悩みを抱えているのかは人それぞれであり、英語や数学以外で成績が伸びない場合は集団より個別の方が圧倒的に有利にはたらきます。

そのため、個別指導では英語や数学以外にも、国語・理科・社会を普通に教えていくので、あらゆる科目を一通りできる講師が必要とされます。

集団が苦手な人は個別指導がおすすめ

僕もそうなんですが、集団の前で授業をするのが苦手な人は完全に個別をおすすめします。

生徒が少数なら授業も動かしやすいし、なによりコミュニケーションが非常にとりやすいです。

生徒がノリノリなら講師も合わせたらいいし、おとなしい子なら静かに勉強させてあげることができます。

集団だとそれはほとんどできないので、確実に生徒にとって適切な環境を作れるよう頑張りたい人は、まずは個別指導から始めてみましょう。

結論:優劣はそれぞれにある

筆記

集団授業と個別指導の違いを具体的に説明しましたが、いかがでしたか。

どちらにせよ一長一短であり、「どっちもおすすめだけど、働くのは大変だよ」っていうのが結論です。

しかしほかの業種に比べると時給も高く、高校卒業してからすぐに働きやすい求人であるのは変わらないので、まだバイトを経験していないけどどれがいいのか迷っている方はまずは塾講師をやってみたらいいです。

共通点はどちらも人手不足

集団授業も、個別指導も、塾会社の現状はどちらも人手不足ということです。

特に個別指導の場合、教える科目が多い先生ならまだしも、1科目だけしか教えない先生をたくさん雇っている教室もあり、曜日や時間の調整を考えるともっと講師を雇いたいと言っているところがい多いです。

1科目1コマだけでも求人を募集している教室もあるので、ぜひ一度考えてみてください。

時給を考えるなら集団授業を選ぶ

個別指導も普通に時給は高いですが、集団授業はさらに割り増しになっているので、一気に稼ぎたい人は集団がおすすめです。

どちらもほかの業種と比べると比較的高いことには変わりませんが、コマ数を増やせば増やすほどその合計金額は当然変わるので、効率よく稼ぎたい場合は集団が良いですね。

シフトの融通の利きやすさは個別指導を選ぶ

一方で、個別指導はシフトの変更が結構やりやすいです。

ただ、これも条件がちゃんとあって、「必ず生徒と相談すること」が必要です。

講師側の都合を優先するのはクレームにつながりやすいため、講師と生徒がしっかり振替の予定について話し合いを行い、塾長の承認のもと変更することができます。

ちなみに集団授業はほとんど変更できないと思っておいてください。

つまり固定になってしまうので、万が一休むことになりそうな場合は早めに連絡しましょう。

大学生は塾講師バイトがおすすめ

今回は塾講師バイトの授業形態についていろいろ話しましたが、自分に合ったやり方でこれからの生徒たちを伸ばしてあげることが一番ベストかなと思います。

大学生は地獄の勉強から解放された分、その経験値を戦力として発揮できるため、塾講師のアルバイトを経験することは早めにやるのが良いです。

もちろん有名な求人会社からもたくさん塾バイトの求人バイトは出ていますが、やはり塾バイト専用の空人サイトの方が掲載情報が詳しく記載されているため、そちらから応募すると思った通りの条件で働くことができます。

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参考になれば幸いです。

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