こんにちは、ざわ(@grow78374)です。
今回は心理学に関する話です。
皆さんは「心理的リアクタンス」という言葉を知っていますか?
これは心理学で使われる用語ですが、人間の衝動的な欲求の根源にかかわる重要な現象です。
自分の選択的自由が外部から脅かされた時に生じる、自由を回復しようとする反発作用のこと。 ブレーム(Brehm)により提唱された。リアクタンス理論とも。
引用:はてなキーワード
この現象を知っておくと、どのくらいのお願いなら相手は聞き入れてくれるか、どのような環境が不自由だと感じるのかを知ることができ、今後の人間関係を円滑に進めることができる可能性が生まれます。
では、今回はこの「心理的リアクタンス」について深堀りしてみましょう。
人はあれこれ言われるのが一番嫌い
人間は、他人からあれこれと命令されるのが一番嫌いです。
ここには縛られることでそれに反抗しようと、自由を回復しようとする心理的リアクタンスが働いているからです。
特に、自分には何の利益にもならないのに、善意や偶然を利用して人に物事を頼む人はなかなかいい性格をしています。
「利害の一致」というものが生まれない限り、お願い事はあまり快く引き受けてくれないでしょう。
心理的リアクタンスを起こさない方法
ここでは自分が誰かにお願い事をするときに気を付けなければいけないことを書いていきます。
- 雑に頼まない
- 理由をきちんと伝えて頼みごとをする
- 頼まれたことをすることでどのような結果になるのか見通しも説明する
この3つに気を付ければ、お願い事を断る確率はグッと減りますよ。
まず、1つ目の雑に頼まないという部分ですが、これは当然といえば当然です。
「これやっといて~」
「ここ〇〇しておいて」
「これでよろしく」
「あの件は○○という条件で頼む」
「お願いやん~ほんと頼むって~」
これ、今までに言ったことある人いませんか?
僕は逆にこういう頼まれ方をされたことが何度もあります。
全部断りました。
上に書いたお願いの仕方だと、友達でもない限りは絶対に引き受けてくれません。
どの点が問題なのかを説明すると
- 指示語が多すぎてどの要件を指しているのかわからない
- どのような状態にすればよいのか結果が分からないので方法もわからない
- 目の前にないものに関して話をしているため確認が取れない
- 条件とか後からつけてどんどん縛っていく
- 頼み方が他人向けじゃない
ざっとこんな風になります。
全部当てはまったらいますぐ直しましょう。
ハッキリするべき部分は3つです
結果を要求する
まずはその頼みごとをされたらどのような結果になるのかを伝えましょう。
内容次第で引き受ける場合もありますが、ここでは結果として「とても助かる」という事実が判明したら、引き受けてくれる確率が上がります。
さらに、その頼みごとが「自分ではできない」ということをハッキリと伝えると「じゃあこれは自分にしかできないのか」ということを自覚し、断る理由がなくなります。
この式をうまく使いこなして結果を明示しましょう。
方法を与える
頼まれたのは良いものの、どんな方法で解決すればいいのかわからないってことありませんか?
それは頼んだ側が結果だけを言って、あとは全部任せているからです。
一番最悪ですね(^ω^)
こんな状態で頼まれると一番迷惑だし、なんなら失敗した時の責任が全部こっちに回ってくるあたりほんと腹立つよね~
なので、一例として方法を1つくらい紹介する方が把握しやすいです。
仮にその方法で解決しなくても、「そういう進め方、準備をすればいいのか」ってイメージを与えることができるので、それだけでも有効な手段です。
時間を設定する
いつまでにやればいいのかっていう期限を言うのではありません。
およそどのくらいの時間を使えば作業が終わるかという見通しを設定するということです。
10分程度で終わる作業なら大体の人は引き受けてくれます。
1時間以上かかってしまう場合は、1つ一つのステップを分けて細かくしてください。
10分*6という計算で考えると、それだけで引き受けるかどうかが変わります。
まとめ
いかがでしょうか。
心理的リアクタンスの反応は、ブーメラン効果やカリギュラ効果など様々な心理現象に大きくかかわっています。
特にカリギュラ効果については前に紹介しましたが、「ダメって言われると反発する」っていうのがまさにリアクタンスの根源と言えるのです。
それゆえ、頼みごとに関してはとても慎重にならなければいけません。
この記事を読んで、皆さんが人にお願いをする場合はどんな状態だったのかを振り返ってみて参考にしていただければ幸いです。
ダメって言われると反発する心理についてはこちらの記事をご覧ください。
頼みごとを上手にできる人はなんでもデキます。その方法が知りたい方はこちら↓