心理学検定って何?勉強方法と取得できる資格について解説します

心理学検定 PSYCHOLOGY
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こんにちは、ざわ(@grow78374)です。

今年も暑い夏がやってきましたね。

夏といえば皆さんもご存知の通り、アイツがやってくる季節です。

そう、それは…

心理学検定!!

あれ?違いますか?

お祭りとか花火とかプールとか想像してました??

何をぬるいこと言っているんですか?

知る人ぞ知るあの有名な「心理学検定」がやってくるのを知らないはずがないでしょう?

ざわ
ざわ

大体このコロナのご時世にお祭りとかプールとか何事じゃ!!おとなしくStayhomeして暑さから避けたらいいと思うんだけど!!

ぐにゃトラ
ぐにゃトラ

なんか筆者が暑さにやられて錯乱しているけど、ここんところずっと授業のために登校してたらしいからみんな許したってくれ、一時的なモンやと思うから安心しいや。知らんけど

心理学検定とは

一応知らない人の為に心理学検定について説明します。

心理学検定とは、一般社団法人日本心理学所学会連合という組織が主催している検定試験であり、これまでにも学会から推薦された専門家らによって問題が作られ、採点されてきました。

前年度の2020年度では、コロナ禍の影響で三密のリスクを懸念していたのと、会場がどうしても借りられず、施設での試験開催ができない状態であったため中止になってしまいました。

しかし今年度の2021年では、コンピューターによる試験・採点システムが導入され、三密を防ぐことができる状態にまで持ってこれたようです。

そのため僕を含め、今まで受けたことのある人からすると試験の流れがだいぶ変わってしまっているのでどんなふうになるかまだ分からない状態ですが、なんにせよ心理学検定ができるようになったことに関しては大変喜ばしいことではないかなと個人的には思います。

ちなみに受験資格は特になく、別に心理学部や学科に所属していなくても誰でも受験できます。年齢による制限もありません。

料金はA領域もB領域も一般申し込みでそれぞれ7700円、どちらも受験で12100円ですが、20名以上の団体枠で申し込みをすると片方なら6600円、どちらも受験なら9900円の割引ができるのでおすすめです(コンビニ決済をした場合は別途手数料がかかります)。

受けるとどんなことがあるの?

心理学検定を受けるとどうなるか?

試験に合格すれば資格が貰えます。具体的には以下の通り。

  • 心理学検定2級:10科目中3科目以上合格
  • 心理学検定1級:10科目中5科目以上合格
  • 心理学検定特1級:10科目全てに合格+申請したらもらえる

心理学検定の試験は10科目あり、その中でどれくらいの科目を合格したかによって貰える資格が変わります。

合格した科目は、最長5年まで有効なので、焦らず5年以内に特1級までいきましょう。

また、資格の更新はないので、一度取ってしまえば後は何もする必要はありません。

ちなみに心理学検定の資格は、一部の大学院の入試の優遇措置や、一部の大学の単位認定としても扱われるため、取得すると有利に進路を進めることができます。詳しくはコチラ

心理学検定で受験する科目について

心理学検定で受験する科目は10科目あります。

それぞれA領域、B領域で5科目ずつありますが、以前の制度では一度に受験できる科目数は最大8科目まででした。

しかし、今年度から一度に10科目全部を受験できるようになったので、最速で1年から特1級を目指すことが可能になっています。

A領域

A領域の科目は、主に基礎心理学がメインとなっており、心理学の勉強で欠かせない中心の部分や、今の心理学ができるまでの元となった歴史などを扱う問題が多いため、確実に点数を取っておきたいですね。

原理・研究法・歴史

心理学の原理であったり、心理学研究で欠かせない調査法や観察法などから出題されます。

この科目では主に「○○心理学について正しい説明を選べ」や「○○法について適当なものを選べ」といった問題が出されやすいです。

それぞれの心理学や研究法を人に説明できるようになるまで勉強しておくと良いですね。

学習・認知・知覚

学習心理学や認知心理学、知覚心理学の範囲から出題されます。

オペラント条件付けと古典的条件付けの違いを説明でき、記憶や五感について理解があるとこの範囲は問題なく合格ラインまでいけるとおもいます。

個人的にはこの二科目目が最も簡単で、点数も他の科目に比べて高かったです。

発達・教育

発達心理学と教育心理学からの出題です。

発達心理学はもっと分けると、乳幼児心理学、児童心理学、青年心理学、そして老年心理学となっており、それぞれのライフステージの特徴を押さえておきましょう。

教育心理学は学習心理学の応用版といった感じで多少難易度は上がりますが、知能検査など心理検査で重要な範囲もあるため、確実に取りに行きたいところです。

社会・感情・性格

社会心理学、感情心理学、パーソナリティ心理学からの出題ですね。

社会心理の方は個人と集団との違いや、組織による影響についてどんな効果があるのかを理解しておく必要があります。心理的リアクタンスやハロー効果など一度は聞いたことある心理現象についてもう一度おさらいしておきましょう。

また、感情や性格の部分では、身体的な反応であったり、性格検査について出題されることがあります。YG検査や類型論、特性論についても学習しておくと良いです。

臨床・障害

臨床心理学と障害に関する知識について問われます。

臨床心理学は主に精神分析や、そこから発展したカウンセリングの技法について問われるので、それぞれの創始者と技法をセットで覚えておく必要があります。

また、障害については障害の名前や特徴、障がい者のための支援などについて問われるため、個人的には心理学検定だけで終わらさず、実生活でも役立つ知識と思っているのでしっかりと勉強することをおすすめします。

B領域

B領域はもう少し実践的な心理学や、特定の分野に特化した科目が集められているのでA領域に比べると「狭く、深い」印象です。こちらも日常で役立つ知識が揃っているので併せて覚えておきましょう。

神経・生理

主に脳科学に関する問題が多いです。

他にもホルモンの名称や効果についてであったり、脳の構造について問われたりします。

生物学が苦手な方は少し辛いかもしれませんが、心理現象を科学的に説明する手段としてこの科目の考え方は必須なので、頑張って少しずつおさえておきましょう。

統計・測定・評価

主に論文や調査研究で使われる手法について問われます。

例えば心理現象を数学的に説明するために様々な分析方法がありますが、例を出すならt検定、分散分析、因子分析など心理学研究で基本とされる分析方法について出題されたりします。

もっと根本からいくと、相関係数の求め方や尺度の違いについて説明を求めたりするものもありました。

数学が得意な人なら是非この科目を確実に取ってもらいたいですね。

産業・組織

産業心理学、リーダーシップ論などの話が出題されます。

特に雇用に関するものやリスク・マネジメントについての内容で正しいものを選ぶ問題が良く出ます。

他にもEAPやマーケティング、広告についての心理学もあるので、経済学と社会学と心理学をミックスしたイメージで勉強すると分かりやすいかもです。

健康・福祉

健康心理学、福祉心理学からの出題です。

この科目の内容の大きな特徴として、依存やリハビリ、精神保健や虐待など現実の社会問題や社会制度に直結する内容が多いです。

つまり、古くからの知識と言うより割と最近の社会について触れているため、理解出来たら現場でも活かすことができるスキルになります。

内容は結構難しいですが、「こういう問題があるからこういう制度がある」という関連付けで覚えると楽だと思います。

犯罪・非行

犯罪心理学や子どもの非行・裁判に関する制度について問われる科目です。

犯罪とは何かという根本から、犯罪白書を基にした犯罪率、犯罪の種類などを聞かれたりするので、心理学というより法学や社会福祉学に近いイメージです。

しかし、心理士の仕事として子どもの問題行動や犯罪をしてしまった時の流れを知ることは非常に重要であるため、ここもなかなか難しいですが社会ではとっても大事な知識を問われるので覚悟をもって勉強しましょう。

僕も勉強します。

心理学検定の対策について

以上、科目と内容について説明しました。

ちなみに合格基準ですが、およそ6割くらいと言われています。

ただし出題範囲の難易度によっては多少の変動があるみたいなので注意が必要です。

しっかりと対策をし、9割正解しているくらいの自信をつけて試験に臨みましょう。

おすすめ参考書

心理学検定の対策として色々ありますが、僕は今までの検定試験で参考書を使って勉強していました。

おすすめを載せておきますので良かったらチェックしてみて下さい。

2020年度版 心理学検定 公式問題集

心理学検定一問一答問題集(A領域編)

心理学検定 一問一答問題集[B領域編]

心理学検定基本キーワード改訂版

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