こんにちは、ざわ(@grow78374)です。
今回は心理学についてです。
心理学は今もなお学問としてどんどん発展し続けていますが、そもそも心理学という学問はどのようにして誕生したのか。また、現代での位置付けはどうなっているのか、その辺りを書いていきたいと思います。
始まりは哲学から
心理学に興味のある人はある程度知っていると思いますが、心理学の起源は古代ギリシア時代から始まったと言われています。
その時代の人々は、心理学の語源であるプシュケー(魂)とロギア(理論や学問の意味)といった理論を発展させていきました。
特にプラトンの『国家』やピタゴラス、アリストテレスの『霊魂論』にはその説明が詳細に書かれてありました。
また、ギリシア時代には多くの諸学派が生まれていましたが、中でもヘレニズム哲学者と言われる人々は、心を生理学的基盤で調べようとした部分がほかの学派と大きく異なっています。
当時のローマ時代の医師であるガレノスは、特にこの問題に関して緻密に記録を残し、その心の理論は後のキリスト教やユダヤ教に大きな影響を残したと言われています。
アジアでは、中国で行われていた科挙が有名です。
6世紀に、Lin Xieが初期の試験を行い、試験において(明らかに人の気の散ることに対する弱さをテストするために)片手で四角を描いてもう一方の手で丸を描くように要求しました。
これがアジアで最初の心理学実験であり、それ故に実験科学としての心理学の始まりと主張した人もいます。
インドではヴェーダーンダ哲学の中に「自己」についての理論が入っています。
このように、キリストが生まれる以前から心理学の元となる理論が生まれており、数百年という浅い歴史の中で科学的な視野も取り入れる取り組みは起こっていたのです。
技術の発展とともに新しい視点へ
19世紀中頃までは心理学は哲学の一分野として扱われていました。カントの『自然科学の形而上学的基礎』(1786年)でも、「心理学では厳密に数式で表せない部分がある」という結論をつけています。※しかし『実用的見地の心理学』(1798年)では、経験学的心理学に近いものがあるという見解を示したため、行動を観測する方法でなら心理学は説明できるという希望が見えてきました。
それからいろんな学者が心理学をあらゆる方法を使って説明しようと試みましたが、時は少し流れて1875年にヴントがライプツィヒ大学の教授に就任して、独自の心理学実験室を創立しました。
ドイツで心理学の実験的アプローチをされていく一方で、オーストリアのウィーンでフロイトが患者のヒステリーの原因と言われる無意識の概念を説明するために、催眠療法・自由連想・夢解釈を発展・応用しました。彼はこの手法を精神分析と称しました。
そこから心理学を科学的な視点から解明していく流れが顕著に表れ、各地で心理的問題を「心身状態」や「行動」といった目に見える形で心をとらえようとする動きが出てくるようになったのです。
現在の位置づけ
心理学は基礎であれ応用であれ現在は科学的な手法を用いて分析することが主流となっていますが、心理学の学問としての成り立ちは哲学からきているので、受験科目では「文型」として位置づけられています。
しかし文型だからと言って安易に入ってしまってはきっと後悔する方が出てくるでしょう。
なぜなら実際の大学の授業では、心理学の実験では90%が「統計学」を扱うからです。
つまり数学もある程度は勉強していないと卒業できなくなってしまいます。
また、統計は基本的にパソコンを使って処理をするため、パソコンのスキルも人並みには要求されます。とはいってもワード、エクセル、パワーポイントが使えたら問題ないと思います。
このように、心理学は現在の位置づけとしては「文型生まれの理型育ち」といった形で続いているため、正直文型なのか理型なのか不明なところはありますが、逆に考えるとどっちも勉強しなければならないということになります。
まとめ
いかがでしたか。
それぞれの歴史についてはまた別記事ももう少し詳しく書いていけたらと思います。
これから受験で心理学に興味のある人や心理学を勉強するにあたって何が必要なのか大体わかったと思います。
これを機に心理学に興味を持ってくれたら幸いです。
心理学はほんとに役に立つし、身近でもめちゃくちゃ利用されているので勉強していて損はしないと思います。